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宇野功芳が選ぶ ヴィヴァルディ 「四季」の名盤

アントニオ・ヴィヴァルディ(1678-1741)は、1678年3月4日ヴェネツィア生まれ。
この記事を書いているのが2022年3月4日ですから、生誕344年の記念日ということですね。
もちろん特に話題になっている訳ではありません。

さて、ヴィヴァルディと言えば、有名なのがヴァイオリン協奏曲「四季」です。
これは12曲から構成されているヴァイオリン協奏曲「和声と創意への試み」の最初の4曲が、四季の標題を付けて有名になりました。

ただ、1940年代までは学究的な作品とされ演奏されることも無かったようですが、1959年にイ・ムジチ合奏団が録音して、LPレコードとしてリリースされてからバロック・ブームとなり大ヒットしたのです。

当時僕は、まだ2才で当然ブームの始まりは憶えていませんが、小学生の頃、テレビで放映されていた「皇室アルバム」のBGMで使われていて、その時はヴィヴァルディの「四季」とが知らず、長じてから「あっ、あれが"四季"だったんだ。」と知った次第です。

さて、これだけ知名度の高い作品のためブームの立役者イ・ムジチだけでも2021年に9回の録音歴があり、著名な指揮者、ヴァイオリニスト、オーケストラなど数えたことはありませんが、多分100を超えると録音があると思います。

そこで、宇野功芳氏はどんな録音をすすめているでしょうか?

 

イ・ムジチ合奏団 1995

四季~イ・ムジチ超定番ベストPREMIUM<初回限定盤>

1995年のイ・ムジチ6回目の録音。
独奏はマリアーナ・シルブで、ルーマニア出身のヴァイオリニスト。
宇野氏は、即興を加えない楽譜通りの演奏で、純粋に美しく、まずこのCDをくりかえし聴いて、混じり気のない「四季」の姿を自分のものにするとよい、とコメントしています。

 

ネヴィル・マリナー&アカデミー室内管弦楽団

ヴィヴァルディ:協奏曲集≪四季≫ ネヴィル・マリナー ?アカデミー室内管弦楽団

奇想天外と思われるほど自由自在な演奏で、かつて耳にしたこともないような豊かな表情を生み出している。しかも、全体のイメージは近代的でさわやかだ。by 宇野功芳

 

ニコラウス・アーノンクール&ウィーン・コンツェルトハウス・ムジクス

ヴィヴァルディ:四季 他 ニコラウス・アーノンクール

ヴィヴァルディ時代の古い弦楽器を使い、当時の奏法による演奏である。したがって音色自体もたいへん違うが、それ以上に表現が衝撃的で鋭く、テンポは速く、ドラマティックだ。by 宇野功芳

 

小澤征爾&ボストン交響楽団

ヴィヴァルディ: 協奏曲集《四季》<限定盤> ショゼフ・シルヴァースタイン ?小澤征爾 ?ボストン交響楽団

指揮そのものは格調高いものだが、ヴァイオリン独奏の装飾が聴きものである。
なお、現在タワーレコードでは、限定盤のLPレコード仕様で出ています。

 

カール・ミュンヒンガー&シュトゥットガルト室内管弦楽団

ヴィヴァルディ: 協奏曲集《四季》(2種)<タワーレコード限定> カール・ミュンヒンガー ?シュトゥットガルト室内管弦楽団

遅いテンポ、じっくりと念を押すリズム。音はポツポツ切り、アクセントを強調、きりりと引き締まった厳しさがすばらしい。by 宇野功芳

生誕100年記念盤。3種あるミュンヒンガーの「四季」の最終回答。有名なバルヒェットとの第1回目録音を特別収録。

 

チョン・キョンファ&セント・ルークス室内合奏団

ヴィヴァルディ: 四季<LPレコード> チョン・キョンファ ?セント・ルークス室内合奏団

イ・ムジチ盤と同一スタイルながら、さらに高級、楽譜通りなのに芸術的なニュアンスにあふれ、品格が高い。ヴァイオリン独奏だけをとっても、他の諸盤とはものがちがうという感じがする。by 宇野功芳

 

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宇野功芳の芸術

運営者

1957年、富山市生まれ。小学生の時、NHK交響楽団を指揮する岩城宏之氏を観てから、クラシック音楽に興味をもち、今日まできました。
現在、LP、CD、カセットテープを含めて約1000枚を所有しています。
好きな作曲家は、ベートーヴェン、ブルックナー、ブラームスと硬派。
宇野功芳氏の評論には、中学生時代から接してきてその歯に衣着せぬ批評には大いに影響されました。
宇野氏を偲び、敬愛を込めてこのサイトを作っていきます。

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